新番組のアニメ、お次は、Production IGとCartoon Networkによる共同製作の「IGPX」。IGマシンというロボットによる地上最速最強のレースが題材のお話。のっけから3DCGシーンで始まってどんな感じのレースかはつかめたので、導入はOK。ちょっぴりCGが軽い感じがしたけど、スピード感重視ということで。
BGMがワイプアウトっぽいテクノな曲で、シーン切り替えにワイプモーションを使ったりして、全編に渡ってスタイリッシュ感を出していたのだけど、あくまでそんな感じで、スタイリッシュにはなりきってないところが、今時のアニメっぽい。マシンのCGに比べてキャラクターの線が細いところなんかもそう。カッコ良さげの音楽を使ってもテンポ良くシーンが変わっても、キャラがヌルいと、カッコイイ感じにはならない。まあ、そこはそれでイイのだと思うけど。3DCGの演出にしても、アニメの演出として見せているのか、このレースをTVとかで見ている感覚にしたいのか、両方の演出が混在していて、この第一回目では、どんなふうにレースシーンを視聴者に見せたいのかがちょっとわからない。ただカッコ良ければいいというのじゃあ、ダメだと思う。それも、次回からどんな風になるか楽しみな所だ。
第一回目なので、まあ、話もたるく説明が多くなりがちだけど、このアニメの場合、レースシーンに比べて他がタルい割には、時間軸は早めに流れてテンポ良くシーンが切り替わってサクサク話が進むところでタルさをカバーしているところがよかった。だから、25分がアッと言う間に感じて、早く次回が見たいと思わせてくれる。
そんなわけで、絵柄は今時感を出しつつも、ちょっと違った演出で淡々と進んでいく手法は静止した見た目よりも、違った感覚に感じれるアニメって感じ。熱血なわけでもないし、かといって、オタクなノリでもないし、取っつきやすく、非常に見やすかった。変にややこしい話にしないで、ストレートに最後まで見せて欲しい感じがした。
→IGPX