映画「ドラえもん のび太のひみつ道具博物館」



2013.04.15 (月)
PM:01:30:41



[ Theater ]


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うわー、こういうブログ記事すごい久しぶりになってしまった。

というわけで、毎年恒例の映画「ドラえもん のび太のひみつ道具博物館」をお台場シネマメディアージュにて観てきました。さすがに公開から随分経ってしまった上に、一番遅い時間帯だったので客席には数組しかおらず、貸し切りに近い状態で子供の声もなくゆっくり見ることができた。

今年のドラえもん映画は昨年と同様、不二子原作ナシのオリジナルストーリー。ドラえもんの「ネコあつめの鈴」が無くなりそれを探しに「ひみつ道具博物館」へいくという話な訳です。

今回はとにかくストーリーに面白みが無いです。「ひみつ道具博物館」でのクローズな展開なゆえに、冒険感は全くありません。また、完全な悪役もいないのでスッキリしないという点もどうかと。ハラハラドキドキが全くない。ドラえもん映画としてはかなりつまらない部類になります。

探偵というテーマのとして100歩譲ってクローズ空間の中での謎解き推理ものとしても、色々と矛盾点があり納得できないことが多く詰めが甘い内容になっている。例えば「手がかりレンズ」の設定が曖昧なこと。事件に関する手がかりしか映らないはずなのに直球で場所を示したりする。じゃあ、そういうものかと思いきや犯人をなぞなぞにしてみたりする。「自然館」か「なんでも館」かというところも、なぜ事件に関係のない館長のことが映るのか?としたら、クルトが事件を混乱させるために、館長のことを推理させて自然館を映させたのか?特にそのあたりは明確では無かったのでよく分からない。

それ以前に、スッポンロボがドラえもんのポケットに入ることで道具を封印するとか、ガリバートンネルを放置してジャイアン&スネ夫が小さくなるというよく分からない展開。推理ものとして観客にうまく推理させつつ、のび太が謎を解明するという展開でもない。怪盗DXも秘密道具の一つであんなに性能がいいのにフルメタルを使用していない。ドラえもんがDXを使った時に顔が残る=キモイ。バトルがなんか別のアニメ??全体的にコミカル色が強すぎる=ペプラー博士の存在がつまらなすぎる。ガードロボットがなぜドラえもんたちを襲わなくてはならなかったのか?ポポンがあの程度で壊れることを知っておきながら太陽を飲み込ませようとするのび太=ひどくね?復元光線の使い方が微妙=鈴も復元すればいいんじゃね?あー、きりがない。

せめてペプラー博士がとてつもない悪巧み(地球の存亡に関わる重大なこと)をしていて、クルトはいいように使われていて良かれと思っていたことが実は大変大きな事に荷担していたことに気付き、ドラえもんたちと共に、ペプラー博士をやっつける的な部分はあって良かったんじゃないかなーと。推理ものに寄せてしまうと子供には難しすぎるとは思うので本格的なものにする必要はないとは思うんだけど、一応大人が考えているんだからちゃんと一本筋を付けて納得できる内容にしてほしかったなー。

いずれにしろ、ちょっとやっぱドラえもんっていい映画だよなー、とは思えませんでした。
原作コミックは多少違うようなので、まだ未読ですが読んでみようと思います。

さて、好例の来年2014年のヒントですが結構もろで、コミックのシーンも出てました。「ドラえもん のび太の大魔境」ということで、現代の時代の冒険劇なのでそれを今風にアレンジすることでどんな面白い冒険になるのか楽しみにしてます。子供も大人もワクワクする冒険になることを祈っています。

→ドラえもん のび太のひみつ道具博物館































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