PLUTO 2



2005.04.27 (水)
AM:12:40:26



[ Anime&Manga ]


:0


:0


050427_pluto.jpg4/22に待ちに待ったPLUTOの2巻が届いた。もちろん豪華版。なにやらまたもう一冊付いているようなパッケージだがそこにはただの厚紙段ボール。マーブルチョコのチョコレート無しに小さいシールが4枚ついていただけ…。ま、そんなオマケはどうでもいいんだが、やっと刊行したので、もったいぶって少しずつ読んで、今日読み終わった。振り返ってみると、ストーリーの進みは超遅いのだが、全然タルくなく、ちゃんと波もあって真剣に読んでしまう。例のごとく、後から後から継ぎ足しの事柄が出てくるのだが、手塚の原作が超スピーディだったせいかちょうど良いバランスで描かれているように感じる。月1連載だから毎話ある程度の読み所がないといけないわけだから、コミックで続けて読むと本当に楽しんで読めるバランスになっている。
そして、お茶の水博士を始めとするサブキャラも原作の特徴を残しつつ登場してくれるのが嬉しい。最後にはウランちゃんも登場するし。キャラが登場するだけで盛り上がるっていうのは原作あってのことだけど、それだけじゃなくて、ちゃんとシリアスに組み立てられている所がなんと言っても面白い。といっても、浦沢マンガの場合シリアスに描かれていてもどこか読者を上から見ている感じがするというか、実は単純で簡単なことや何でもない感情を神経質な表情をしたキャラクターで小難しく感じさせるとかそういう雰囲気がする。逆に言うと、読者が自分はこんなにシリアスなマンガを読んでいるんだから恥ずかしくないというような感覚にさせるというか。そんな感じ。
よくあるパターンとしては、根底には凄いマジメで冷静に考えると問題のある内容を、スーパーヒーロー的ロボットを出したり、あり得ない設定のキャラクターを出したりして、稚拙に見えてしまうというのがあるが、例えば、デスノートにしてもファンタジー色が濃くなり過ぎてキャラもオーバーになってきたりして、根底の善悪のテーマが希薄になってしまったりとか、ガンダムにモビルスーツやSEEDのように美少年キャラが出てくることによって戦争の怖さがカッコイイとか別のものに置き換わってしまったりとかまあ、良くあるパターンで全体的な作りが子供っぽくなってしまう。でも、浦沢マンガの場合、特にこのPLUTOは解りやすいのだが、キャラが非常にナチュラルに描かれていて、特出した特徴も無く、淡々と描かれていることで、設定が子供っぽいのになんだか超マジメなマンガを読んでいるような錯覚をする。こういう作りが売れる要因だったりするのかな。
面白いということには違いないので、また首を長くして3巻の発売を待ってます。っていうか、いつ終わるんだろって感じだけど。




























嵐の前の…



美味しいリゾット