とにかく、飽きのこない構成で、素晴らしい。ドラえもんにこんなに関心することがあるなんて、思いもしなかった。正直、どっかで、たかがドラえもんと思っていたところはあったけど、いやいや、侮ってはいけない。この出来映えに感動だよ。文句の付け所がないです。
原作も改めて読んでから見たので、原作と比べて、変わっている所がすごく効果的だったり、説得力が増していたりするので、そういう意味でも、構成がしっかりしていると言える。
例えば、説明的な部分をほとんど無くしている所。道具の説明もあまりせず、BGMだけで、旅のシーンをさらっと描いてしまったり。ここが、よく見ていると、すごくよくて、なんだか、泣けてきちゃうんだよね。それに、効果的に、一人一人がちゃんと活躍し、それにより、信頼関係を深めていくところも、さらっと描いているので暑苦しい感じがしない。実に、自然。
そして、なんと言っても、自力で、最後までやり遂げる所。タイムパトロールの力を使わずに、最後まで、自分たちの力で、日本にたどり着き、現代へ帰っていく姿。ここで、グッとくる。やり遂げたのに、ピー助とは別れなくてはならない…そりゃ、グッときますよ。
細かい所色々と、よかったところはあるんだけど、とにかく、随所にグッと来る所があって、これは、もしかしたら、ただ単に自分のツボがそこにたくさん存在していたという偶然なのかもしれないけど、3回は目に涙が溢れましたよ。
絶対に、DVD買って、家で人目を気にせずに号泣したい。来年の映画も、このクオリティであるならば、是非とも観たい!
→のび太の恐竜2006