リドリー・スコットファンとしては、この監督の色々な要素が入っているし、映像もカッコイイ。テンポもいいし、中だるみがまったくない。要は大規模な再現ドラマという感じで、有効なカットでその間を観客にちゃんと補完させているので、飽きがこない。長い時間もアッという間に過ぎ去ってしまう。無駄なカット、ダルい長さっていうのがない。ギャングスターという言葉から想像させるようなマシンガンドンパチみたいのもほとんど無いし。
正直言って、再現ドラマだから、謎解きもなければ何かを投げかけているわけではない。ただ、アメリカってひでぇ時代があったんだなーっていうはちゃめちゃな感じしか残らないので、人に勧めるような映画ではないですね。
カッコイイ、テンポのいい映画が好きなら大丈夫だけど、泣きたいとか感動したいとかそういうのは皆無です。リドリー・スコットらしい映画でした。
→AMERICAN GANGSTAR