20th Century Boys



2009.02.07 (土)
PM:11:19:28



[ Theater ]


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お台場メディアージュにて「20世紀少年<第2章>最後の希望」を鑑賞。土曜の夕方だったのだけど、ガラガラで縦横ど真ん中のベストな席で見る。第1章は正直タルくて、重要な部分が抜けつつ、余計なカットが長いというものだったが、さすがに第2章では大量の情報を扱うことになるので結構忙しい展開でタルいということはなかった。どうなるのかなと思っていた万博などのCGも及第点。特にクオリティに難があるというのも感じられなかった。逆に言うと、CGの所よりロケの場面の方がちゃっちい感じがした。

で、先にも書いたように、さすがにこの膨大なストーリーをまんべんなく描くのは難しいことは承知しているが、それでも今回のストーリーはさすがにどうかと思う。なんとなくマンガで描かれている内容をなぞったり、切り抜いてはいるものの、ストーリーの薄さは酷いもの。マンガで重要とされる部分はほとんど描かれず、その展開でそうなるはずないじゃんというような説得力が弱い部分が多い。抜き出して再構成する部分が簡単なものになってしまっている。このマンガの醍醐味が抜け落ちてしまっている感じだ。

もう一つの面白さである、マンガで多用されている過去と現在のシーンが入り乱れて描かれていく真実と虚構の記憶の入り乱れた感じはほとんど無く、なんかそこも面白さにかけていると思う。登場人物が多いのは解るけど、色々なエピソードが合わさって成立する話なんだからそこは手をかけても良かったんじゃないかな…。

ストーリーに関しては、最大の山場である、ともだちの復活する行は相当納得がいかない。ここはマンガではいくつもの事柄が合わさっての復活したことが重要で、単にキリストになぞらえて復活したから偉大であるということではない。そんな簡単にしてしまっていいのか?映画の中では単なるインチキみたいに見える。ここは世界中の人々を信じ込ませる重要な場面なので端折って欲しくはなかったな。

演出もなんだかTRICKのような、監督らしいといえばらしいのかもしれないけど、そういうのは必要だったの?とか、やるなら最初からそういう風にぶっ飛んだ感じにして、振り切れちゃえば良かったとも思う。やっぱり中途半端な表現になっちゃっているんだよね。

そして、カンナ役の平愛梨はハッキリ言ってダイコンだった。オーディション中で選ばれたとかなんとか言っていたけど、相当ヘタです。何も良いところなかった。カンナも含めなんだか大コスプレ大会みたいになっちゃっているのもどうかと思う。特にカンナは酷い。メイクも過剰っていうか、カンナはもっとナチュラルじゃないのかな〜?髪も跳ねすぎだろ…。

そんな中、光っていたのは小泉響子役の木南晴夏。映画のサイトでも本人のコメントにあるように、浦沢マンガから抜け出てきたような感じで、かなりマンガを研究しているようで、マンガと同じような表情やポーズをしても過剰な感じがせず、演技も一番ハマっていた。カンナと同じくらい出ている場面が多いので途中からは小泉響子を追って楽しんでいた気がする。この子の演技がなかったら相当やばかったんじゃないかな。マンガからすると、まだまだ彼女は活躍する場面があるハズなので期待です!!

1、2章と映画館で見てしまったのでオチを見ないととりあえすまた3章も見に行くとは思うけど、ストーリー的に気になるのは既に2章でカツマタ君の名前が出てきたことがどう3章に影響してくるのかというところかな。

→映画「20世紀少年」































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