カイジ 人生逆転ゲーム



2009.10.16 (金)
PM:11:43:39



[ Theater ]


:0


:0


091016_kaiji.jpg
六本木ヒルズへ「カイジ 人生逆転ゲーム」を仕事終りに観にいった。カイジが藤原竜也ということで、アニメ版のはまり役萩原聖人とまた違うテンションで演じてくれると、ちょっと期待。

マンガアニメと違い問題点として、映画という短い時間の中で、あの独特の間と、心理戦、会話がどこまで表現できるか?というのがある。なかなかこれをまとめ上げるのは至難の業なんじゃないかと。

まあ、案の定、色々と省かれ、ゲームの心理戦も深くなくという感じで、まあしょうがないかという出来栄えでした。想像以上にはならなかったというか、全体的にカイジっぽくなんだよなー。藤原竜也の演技は過剰なものの個人的には結構好きなのでカイジの喜怒哀楽表現はアリかと。

突っ込みどころは色々とあるけど、とにかく、天海祐希は100%ナシです。つーか女はいらない。そして、利根川役の香川照之ですが、見る前はナシと思っていたんだけど、キャラ的に利根川らしさはないものの、ラストの戦いではとてもいい味を出していたので及第点。というか、カイジらしい感じはこのラストの戦いのみって感じで後は、なんかすげーさらっとしたつくりでドキドキ感がまったくないです。ほんと、このラストバトルの演出が良かったからいいものの、そのほかはクズ演出で、どうしようもない。

はっきり言ってしまえば所詮TVドラマを作っていた延長上の出来栄えですごく安っぽい。この監督はTVドラマは多いけど、映画は「ごくせんムービー」だけ。やっぱ、映画っぽくないんだよね…。一番ダメだったのは音楽。音楽演出は最低でした。「ざわざわ」音の使い方も中途半端だし。黒服の無機質感とかももっとエージェントスミスみたいに徹底しているとかさ。結局、振り切ってないんだよね。振り切ればいいというものじゃないことは重々承知だけど、カイジだったら多少振り切り気味でもいいんじゃないかと。地下帝国のくだりもギャンブルナシの割りに長かったり。平均台のくだりも、結構しっかり描きそうなふりしてヌルかったり。第一、心理戦のよさがまったくなく、カイジがギャンブラーとして成長というか、進化していく部分も無い。最後だけ妙にさえていたりするバランスの悪さ。

ラストバトルがちょっと面白かったのも、突然カイジっぽい演出になったりしたからだから、原作を知らなければただのギャグにしか思えない。

映像でカイジの面白さを体験するなら、クオリティの高いアニメ版を見ることをオススメします。映画は、藤原竜也の演技と、ラストバトルの香川照之しかみどころないです。































Perfume Second Tour 2009



StealthBoy