由布院温泉 山荘無量塔 Day1



2010.02.19 (金)
PM:11:16:08



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さて、この仕事が忙しい最中、久しぶりの休暇をとって九州は由布院温泉へ。飛行機で羽田空港から福岡空港まで行き、そこからは120kmほどクルマで高速を行く感じ。

まずは腹ごしらえというわけで博多に来たらやっぱりラーメン。レンタカー屋さんに、一番どシンプルでスタンダードなやつのオススメを聞いて、早速そこへ向かってみる。ま、思いっきり逆方向なんですが…。

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そこは福岡魚市場がほど近い中央区港にある「元祖長浜屋」。ホントかどうかは知らないがレンタカー屋のお姉さん曰く、福岡の人なら知らない人はいないほどの、まさにデフォルトラーメンだそうです。価格は400円!なんとも東京では有り得ない値段設定です。600円は取るよなー。種類は一種類しかないので、席に着くと何も言わなければちょっとしてラーメンが出てくる。どうも頼むときに麺の硬さとか他の皆さんは言っているみたいだけど。
さてそのデフォルトラーメンのお味は…というと、一口め。正直、お湯に麺が入っているのか?!と思うほど味がしない。やばい、失敗したのか?とおもいつつ、麺をスープに絡ませ、上にのっているお肉を崩していくと、なんとも言えない、あっさりで美味しい味がしてくる。疑ってゴメンなさい。スゲーうまいです。味を変化させる為に、後半ちょっとタレを足してみたけど、こんなラーメン初めて食べたんじゃないか?と思うくらい。目黒にあったら毎日行っちゃいそうですよ。3杯は軽くいけそうですが、宿での夕飯もあるので1杯だけでガマンガマン。

こうして雪のちらつくなか、今回のデザインを見る、感じるための旅行が、素晴らしいラーメンとの出会いから始まりました。

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高速をひた走り、湯布院インターチェンジを降りると、道の駅があったので立ち寄る。山頂がキレイな雪のグラデーションになっている由布岳が見える。

向かうは由布院温泉なんだけど、ここで1つ疑問。由布院と湯布院の何が違うのか?これ、あまり気にしなかったんだけど、ちゃんと違いがあるのです。合併などのややこしい問題もあるので詳しくは書きませんが、簡単に言うと湯布院というのは町の名前であり、実際には湯布院温泉というのは存在しない。湯布院町内にあるのは由布院温泉と湯平温泉と塚原温泉の3つ。なので、目指しているのはその中の由布院温泉。温泉湧出量は全国3位、源泉の数は852本あり、別府温泉に次いで全国第2位という温泉です。

歓楽色が無い、女性に人気という環境の由布院温泉ですが、その中でも「由布院御三家」と呼び声高い、「由布院玉の湯」「亀の井別荘」

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そして、今回お世話になった「山荘無量塔」。前述の2つの旅館は金鱗湖に近い町の方にあるのだけど、この山荘無量塔は中心街から2kmほど山に入った静かな所にある。クルマで入っていくと、なんと、この寒い中、外で3人ほど既に立っていて時間も伝えていなかったの待っていた。たまたまなのかどうなのか解りませんが、ホント気分イイです。新潟の民家を移築した館内に入ると薄暗く、落ち着く雰囲気。薪で暖炉が焚かれていてこんなに洗練された宿なんて行ったことないもんですから、ドキドキもんです。

オーナーはもともと日田市で喫茶店を営んでいて、40歳の頃、離れ6棟で宿を始め一代で現在のMURATAグループを築いたそうです。創業は1992年。古い建物を探し出し、設計図を引き直して、新しいエッセンスを加え移築するのに、1年かかるそうです。

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部屋の準備ができるまでと言っていましたが、たぶんそういうことと言うよりは、ゆったりした気分を味わってもらおうということなんでしょう、まずは談話室に案内されて、洗練されたお土産アイテムを横目に、窓際の夕日が差し込む席へ。美味しいコーヒーをいただき、一休み。インテリアも素敵で、この和モダンな感じは今のボクにドンピシャのテイストです。そして、しばらくして部屋に案内していただきました。

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この山荘無量塔は大きな敷地の中に、いくつかの離れがあり、12棟あります。その他関連施設として、イタリアンレストランや蕎麦屋、チョコレート屋、ミュージアムなどがあります。そんな中の後から作られたほうのモダンな部屋「汲(kyu)」へ泊まりました。91平米の大きな部屋です。この部屋は、和食レストランHIGASHI-YAMA Tokyo等で有名なデザイン会社simplicityが手がけています。

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素晴らしい…。最高です!昨年、自分の部屋を作った時には、どシンプルのモダンな部屋を目指し、それはそれで満足したのですが、今は5年後いや10年後に目指す部屋(家)は、絶対に和モダンだと思っているので、今回はそれを勉強するために山荘無量塔を選び、そして、この部屋を選びました。まさに、夢のマイホームなワケです。…というのが表向きの理由。本音は高級旅館でゆっくり休むという単純なものですが…。

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そして、夜は敷地内にあるTan's barへ。Tanとはオーナーの出身地である大分県日田市に江戸時代、広瀬淡窓という儒学者が開いた咸宜園という全寮制の日本最大級の私塾があり、そこの生徒を地元の人が「淡な人」と呼んでいたというところから名付けている。無量塔の「無量」とは「計り知れない」ということで、露天風呂を作らずに、それにかわる中核をなす場所それがこのTan's(淡)Bar。こちらは絶対に見たかった劇場用の大スピーカー。まさに計り知れない2000人クラス用の巨大なもので、本来は壁に埋もらせるタイプのものを露出させ、渋い赤で塗装をしたものだそうです。そんな風貌とは裏腹に、なんとも温かみのある音で、形状のせいか少し複雑な聴こえかたをする。もうこれだけで酔えます。他のお客さんがいなくなったときに、音量を大きくしてもらってしばらくジャズを聴いていました。いやー極楽ですわ。

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その後、ちょっと談話室へ立ち寄り、Milestoneでメールチェックとお返事書き。一応、仕事もしています。

とまあこんな風に初日を過ごしたんですが…その日の食事は泊まっている部屋で和食をいただきました。電動で畳がせり上がり、テーブルへと変身。地元で取れる食材中心の料理は、上品で美味しく、食器もすべてセンス良くて、盛りつけもすごいオシャレで大変勉強になります。量も結構多くて、残りご飯でおにぎり作ってもらったりして、夜中にお酒と共にいただきました。スタッフの対応も丁寧すぎるほど気分良く、ハード面ばかりが評価されがちなところがありますが、ソフト面も十分すぎるぐらい対応が素晴らしく、文句の付けるところがひとつもありません。

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お風呂は大浴場はなく、各部屋のものですが、とっても広くてプライベートな空間でくつろげます。大浴場があまり好きではないボクみたいな人には超リラックス空間です。

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そして、今回の空港からの足のパートナーはTOYOTA iQ。普段大きいクルマに乗っているので、コンパクトカーが気になる今日この頃なんですが、一度試してみたかったので、今回の足としてチョイス。これは、1リッタータイプのものですが、さすがに良く比較されるSmartよりは安定をしていて、68馬力で、やや低トルクが息苦しいものの、山道でも割と苦もなく走ってくれました。居住空間も結構よくて、狭い感じがしないのは良かったですが、後部座席は潰さないと荷物が全然載らないので、ハッキリ言って意味がないですね。残念なのは内装。下のクラスのものなので、価格は140万ですが、もうちょっとがんばって欲しいところです。燃費もそこそこ良くて、帰り道に渋滞にはまったので、さすがにリッター20kmはいかなかったけど、300kmぐらいは運転したので17〜8kmは出ていたのかな。普段、ガソリンをぶちまけて走っているのでこういう燃費はなんか新鮮でした。































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由布院温泉 山荘無量塔 Day2