前半部分に関しては原作をベースにしているので、あ、こういう話しあったよなーと懐かしさもあり、別に普通に観れていたのだけど、説明を短く端折ったり、省略する、逆に無駄に印象づけることでちょっと解りづらくなるという部分が見受けられた。というか、ボクは気付かないでいたのでいつまでたっても矛盾を抱えたまま観ることになる。
架空水面シミュレーター・ポンプと架空海水まきぞえガスを使うことで、おざしきつりぼりから繋がった海から人魚族王女ソフィアが迷い込んでくるのだけど、その後、なぜソフィアが倒れてしまったかが解らなかった。これてって、ただ単に本当の水じゃなかったらから、泳いでいたものの、水分が無くなり倒れてしまったということなんだよなー。(後日、原作コミックを読んだら、架空海水まきぞえガスの効果が切れて泳げなくなり落下したということが解りました。)後でジュース飲むシーンがちらっと出てきたけど、その前に動いていたような…。だから元気だったんだよなー。逆にジュース飲むシーンが解りづらくしているようです。
とにかく、ちょっと行き当たりばったりすぎるんですよ今回のドラえもんは。割と策士であるドラえもんとその仲間たちですが、大がかりな戦いを迎えるシーンで、いきなりなんの策もなく戦闘したりするんだよなー。
伝説の剣を探す話もなんだか曖昧の内に適当に現れてあげくに、簡単に敵の大将に奪われてしまう始末。その大将は簡単にドラえもんのトリックにひっかかり、その後の姫は負けてしまうし。詰めが甘い。詰めが甘いのはドラえもん特有部分ではあるのだけど、あんまりイイ感じではなかったなー。
と、なんか、腑に落ちない部分も多く、あまり冒険もないし、割と偶然が功をなすシーンが多いドラえもんでも、今回の作品ではなんか、良い具合では無いし…。不自然すぎる部分も多い。やっぱり、ちょっと残念な作品になってしまった。武田鉄矢の歌が復活したのはいいけど、今更感ありありで、ちょっと時代錯誤です。だったら、最初っからやれよと。中途半端な感じ。
とりあえず、コミックが先日発売になったので、もう一度映画を思い返しながら読むことにしよう。

さて、来年はオリジナルストーリーではなく、リメイクの年。映画を最後まで見てみると、なにやら青い玉が…。その場で色々なシーンがごっちゃになってしまって、ぱっと出てこなかったけど、これは、どうやら、映画ドラえもんの最高傑作と言っている人も多い、「ドラえもん のび太と鉄人兵団」ではないでしょうか。リルルやロボットのデザイン等気になるところ満載です。今からコミックも読み直さなくては!イヤー楽しみ!