四国旅(2010)直島篇その2



2010.08.24 (火)
PM:04:28:43



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この日は直島を見れるところを見て、高知を経由して土佐清水の海癒へ向かうスケジュール。本当は直島やその近隣の島をアート観光するためには何泊かしなくてはとてもじゃないけどまわりきれません。直島が最終目的地ではないので時間の許す限り見るという感じ。

朝食はミュージアム棟のミュージアムレストラン 日本料理一扇で。朝から暑い。食事を済ませ、今日は色々な場所がオープンしている曜日なので、まずは地中美術館を見ることに。と、そんなこんなで事件が発生。

事前に相当の混み具合を聞いていたので、フロントで地中美術館の整理券のことを聞きに行った。何時から整理券を配っているのか?早い時間に行けば整理券をもらえるのか?ということを尋ねると、オープン時間の10:00から配っていて、早く行っても開いていないと答えるスタッフ。じゃあ、チェックアウトしてから向かうことにする。

しかし!なんと10:00に行ってみると、美術館の入り口は人でごった返し。何かのアトラクションでも待っているかのよう。なんと、9:30から整理券を配っていたのだ。結局、13:30とかの時間になってしまうので、さすがにそれは出発が遅れてしまうので断念。

ちょっと到着当初から思っていた、ホテル施設などの箱物はすごいけど、イマイチ、スタッフや施設管理状況に教育が行き届いていないなーというところが、思いっきり出てしまった。フロントと美術館の連携が取れていない。ホテルってかゆいところに手が届くぐらいの感じじゃなければダメなのに。ラウンジなんかも、お客の使用済みの食器が片付けられていなくて、食器が足りないどころか、使用済みが積み上げられてしまっているとか、コーヒーや製氷機がきれてしまうとか。ちょっと、田舎旅館のニオイがしてしまうのはいただけない。ベネッセだけに徹底して欲しいものだ。

そんなわけで、ぐだぐだ言っていても仕方が無いので気持ちを切り替え家プロジェクトだけは、見て回ろうと、家プロジェクトのある地区へクルマを走らせる。安藤忠雄設計の南寺だけは要予約とのことなので駐車場から歩いて整理券を取りに行く。インフォメーションセンターで、きんざを除く6軒が見られる1000円の鑑賞券を購入。頭がぼーっとするぐらいの暑い中、南寺の時間までに他の建物を徒歩でまわる。建物内部は著作権の関係上、撮影禁止だそうで、アート作品とは面倒なものだなーと。

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直島の街並みは古いものが良い感じに残っていて、道路や普通の家もキレイにしている。看板や張り紙なども田舎の観光地にありがちなベタベタと下品に貼っているようなことが無く、最小限にとどめられている。どうやって住民意識を高めているのか詳しいことは解らないが、観光地としてはとても居心地の良い環境が作られているのが特徴的だ。

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個人的にはこの護王神社はアート作品という様相よりも、神社建築を踏まえつつ、石室と本殿をガラスの階段で結ぶというモダンな部分が融合された美意識に基づいた状況が割と気に入った。まあ、神社を手がけられるということ自体、デザイナーとしては羨ましい限りではありますが。

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かつて歯科医院だった建物をアート作品にしたはいしゃ。薄汚いハウルの城の出来損ないみたいだけど、建物の中に自由の女神があったりと、大胆なもの。同じ現代アートと言っても、家プロジェクトの中で、この2つは両極って感じでした。

その他、家の中に水張って水中で時を刻んでいるとか、どでかい倉の内部に滝のような絵が一面にあったりとか、などがありました。

最後に、南寺では何も見えない暗闇に入り、15分ほど中にいると、うっすらと光を感じられるようになり、しまいにはどこに人が居るのかも解ってしまうという、感覚的なインスタレーションなのか、アートなのかどっちなのか解らないけど、面白い体験することができます。人間の感覚をコントロールされている感があり、かなり悔しい思いをします。

その後、午後に入って高知へ出発するために海の駅へ。フェリーで高松に渡るつもりでしたが、高知行きのフェリーはほとんど無く、宇野港へ戻ってまた、高知行きのフェリーに乗る方が早いとのこと。まあ、そんなんだったら、陸路を行く方がもっと早いので、とにかく宇野港へ戻り、高速を使うことにした。

直島は暑い最中に忙しくまわるもんじゃないですね。行くならば秋などの涼しい時期に2〜3泊してゆっくりまわったほうが良さそうです。































四国旅(2010)直島篇その1



四国旅(2010)高知篇